こびとの環境学習
環境について考えてみました。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 |
赤潮⑦ひとくぎり
ずっと赤潮について書いてきましたが、ここでまとめておこうと思います。

☆原因はプランクトンの異常増殖…富栄養化など
☆漁業被害の有るものと少ないものがある
☆毎年世界各地で発生
☆予防…排水制限、水域環境改善
☆対策…安全で有効な方法はまだまだ研究中
☆凝集・排除で被害軽減の可能性

赤潮は困った現象ですが、生命活動の結果です。
そしてそれを過剰に起こさせている原因は人に由来するところが多いです。
殺滅して抑え付けるのではなく、良いバランスで共存できることを願っています。
スポンサーサイト
【2007/04/16 14:25】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(5) |
赤潮⑥予防と対策
現在の赤潮の予防方法として上げられるのが、まず第一に排水のコントロールです。
水域に流れ込む栄養塩を少なくして、赤潮の発生自体を抑えようというものです。
同様に養魚場で餌のコントロールも行われており、これらは水域環境を保護するという面からも必要なことだと言えます。

藻場の育成というのもあります。
藻場というのは、沿岸域でさまざまな海草・海藻が群落を形成している場所のことです。
それらは酸素を供給したり、海水中の養分を吸収することで水質浄化に役立ったりします。
これも発生自体を抑えるのには効果があると思われます。

解決方法として考えられているものに、ウイルスや殺藻細菌の使用があります。
赤潮が発生した現場に、そのプランクトンに特異的に作用する細菌等を投入して死滅させるというものです。
環境中に存在する生物因子を使うので、化学薬品などの異物を作用させるよりは環境負荷が少ないと考えられ、ウイルスを分離するために多くの研究がなされています。
しかし標的プランクトン以外の生物に対して本当に作用しないのか、というのはまだ研究段階で、実用化されるまでには安全面の問題が数多く残されています。

また特定波長の光線を照射する方法も考えられています。
これも赤潮発生後に、そのプランクトンを弱らせたり殺したりする波長の光線を照射するというもので、他の生物に対する作用を詳しく調べる必要があります。

凝集というのもあります。
海中でプランクトンを殺してしまわなくても、集めて取り除いてしまえばいいわけです。
温床となっているヘドロも排除できれば、今後の発生抑制にもなります。
でも問題として、生分解性のある安全な凝集剤は開発されているものの、集めた汚染物質を全部回収することがまだ課題なんだそうです。

安全で有効な対策というのはなかなか難しいようです。
この安全というのは重要で。
被害をなくすために赤潮を死滅させても、守りたかった生物にまで影響を与えてしまったら元も子もないですよね。
そういう意味で私は凝集ができるようになればなぁと思っています。
水産資源のことなので、消費者の理解を得ることも必要となります。
【2007/04/12 23:05】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) |
赤潮⑤被害
漁業被害がでるっていうけど、何故なんでしょう?

①有毒物質を出すものがいて、その毒によって魚介類が斃死する
②生きているときは無害でも、死んだ後に分解される過程で毒が出る
③プランクトンの大量発生による水中の酸素不足
④魚類のエラに詰まってしまい、呼吸できなくなって窒息死

昨日書いた中では、夜光虫は④、シャットネラやヘテロカプサは①です。
アオコの原因となるアナベナ属等のプランクトンは②で、死滅したときにカビ臭を放つうえ、肝臓毒や神経毒のある種類もあります。
怖い…

ちなみに漁業被害の現状ですが、2001年~2005年までの過去5年間の統計では瀬戸内海で25億円、九州地方では20億円という報告があります。
また中国やインド、ブラジル、南オーストラリアなどでも発生し、世界中で被害が出ています。

これは楽観視していられませんね。
【2007/04/07 13:42】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(3) |
赤潮④夜光虫
赤潮を引き起こすプランクトンをいくつか紹介しようと思います。

まずは夜光虫。
体に刺激を受けると発光するので、夜の海ではすごく綺麗な光が見られる微生物です。
正式にはノクチルカ・シンテイランスという名前の、1mmくらいの渦鞭毛藻類です。
1ml中に数百という密度でケチャップ色の赤潮になりますが、特に毒性は無く基本的には無害です。
漁業被害もほとんどありません。
しかし高密度になったときに溶存酸素の欠乏を引き起こすことがあります。
夜光虫による赤潮の発生は古くから記録があり、必ずしも海が汚れたから増殖するというわけではないそうです。

続いてシャットネラ。
毒性の強い活性酸素を産生し、魚類のエラを損傷させます。
1972年に播磨灘で、このシャットネラによる赤潮が発生しました。
1400万尾のハマチが死んでしまい、その被害額は71億円にも上ったということです。
近年は発生が少なくなっていますが、まだ注意が必要です。

ヘテロカプサというのもいます。
カキ、アサリ、アコヤ貝等の二枚貝に特異的に斃死させる渦鞭毛藻類です。
80年代後半に突然発生し、多くの被害が出ています。
表面に毒があるので、直接接触した貝類が不整脈になって死んでしまうのです。

近年の赤潮の傾向として、栄養塩が少なくても生きられるプランクトンによるものが多くなってきたと言えます。
富栄養化した水域をきれいにする過程でも発生する、ということです。
また南国の種だったものも日本で見られるようになりました。
それは温暖化による水温の上昇が原因の一つだとも言われています。
そしてそういう種は、冬は海底の泥の中で過ごしていると考えられています。

生物の世界はほんとに興味深いです。
環境に適応して、皆必死に生きているんですよね。
【2007/04/06 20:16】 | 未分類 | トラックバック(1) | コメント(2) |
赤潮③原因は…
赤潮、すなわちプランクトンが異常発生する主な原因は、水域の富栄養化です。

もともと自然の水には自浄作用があって、窒素やリンを分解したり状態を変えたりして、ちょうど良い濃度位に保たれています。
しかし、家庭や工場などから出る排水の中にこの自浄作用では追いつかない程の量の窒素やリンが含まれていると、排水が流れ込む海や湖の栄養塩濃度は高くなってしまいます。
そしてこの栄養塩を使って増殖するプランクトンが異常に増えてしまうのです。
そのため、赤潮は他の水域との流れが少ないところ、つまり湖や瀬戸内海といった閉鎖水域で起こりやすくなっています。
20070420161605.jpg

また、養魚場も局部的な富栄養化の原因となっています。
養魚場のいけすでは自然状態ではあり得ない密度で魚を育てており、その糞や食べ残された餌にも栄養塩が含まれているからです。
これによって漁場環境が悪化し、魚介類の生産性が低下することを自家汚染といいます。

魚を育てるために世話してるのに、そのせいで結局育たなくなるというのは悲しい話です。
【2007/04/03 21:50】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(2) |
next→
最近の記事

月別アーカイブ

リンク

最近のコメント

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。